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我庭花録〈文月〉 [in My お庭]

まだ月末じゃないけれど、庭の様子を。夏場は花の数も少なくて。

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我が家の庭は今、ジャングル状態。しかも猛烈な蚊の大群が潜んでいます。
とてもじゃないけど写真など撮っていられない・・・

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ユリオプスデージー〈キク科〉 撮影日〔7月21日〕

本来、真夏には咲かない花ですが・・・おかしいな。


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モントブレチア(クロコスミア)
和名:姫檜扇水仙(ひめひおうぎずいせん)〈アヤメ科〉〔14日〕

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突然の雨で、チョウチョも雨宿り〔14日〕


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薮萱草(やぶかんぞう)〈ユリ科〉〔26日〕



今年は久しぶりに柿が豊作のようです。美味しい柿なので採れるのが楽しみ♪

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畑ではししとうが何とか順調に。
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イチジクが小さな果実をつけていました。

いや、これはまだ果実ではなく、開花前のツボミ?
とにかくこのイチジクって奴は、常識を一脱してるって言うか、型に嵌まらない奴です。
漢字で「無花果」って書きますが、これって花が咲かないのに果実がなるように
思えるからです。イチジクの果実の中に、つぶつぶした食感のモノがありますよね、
あれが花なんです。果実の中で咲いているって仕組み。だからこんなに小さな果実は
まだ花が咲く前ってことになります。

もう少しややこしいことを言うと、イチジクにはオスの木とメスの木があって、
イチジクコバチというハチだけが花粉を運ぶことができ、それで受粉し、種子を
つくります。イチジクコバチはイチジクの実に卵を産むので、イチジク無しでは
子孫を残せません。お互い様、共に相手が必要な関係です。

ただ、この両者にはこれだけでは済まないもっと複雑な関係があるのです。
オスの木とメスの木があるってことは、オスの木になるオスの実には花粉を持っている
雄花があり、メスの木のメスの実には受粉して種子をつくる雌花が咲く訳ですが
この2つの実は、外見からは区別がつきません。
そして、花粉を媒介するのはイチジクコバチのメスだけ。卵を産むため、雄花で
花粉をつけたメスのイチジクコバチが、イチジクのオスの実とメスの実の区別が
つかないまま、実の中で咲く雄花、雌花に入っていきますが・・・
メスの実の雌花に入るとイチジクは受粉ができるのに、メスバチはメスの実の中では
卵を産むことができず死んでしまいます。オスの実に入れば卵を無事産むことが
できますが、イチジクは種子をつくることができません。
協力し合ってるのかどうなのか、微妙な関係ですねぃ!(^_^ゞ
ちなみにイチジクコバチのオスはと言うと、イチジクのオスの実の中でメスバチと
共に育ち、交尾したメスバチを送り出した後、力尽き実から出ることなく息絶えます。

この不思議な関係、無くてはならないものでも無いようです。
日本では、このイチジクコバチは気温が合わず生息できません。それに日本にある
イチジクの木はメスの木だけ。受粉しなくても実は熟し食べられるようになります。
木を殖やすのも種子に頼らなくても挿し木で殖やせるので・・・これも人間の知恵?


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夏の緑も良いものですね。これは何の木の葉か分りませんが、刈っても刈っても
新芽を出して茂ります。この葉が万札だったらな・・・って。(^_^ゞ



夏ツバメ
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近所のツバメの巣で、二度目の子育てが見られます。
子ツバメは、かなり大きくなっていましたが、まだ燕尾服は似合わないかな。
まだ生きていくのは親頼みのようです・・・


子カマキリ
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翅も生えていないのに、偉そうにヒップアップのポーズ?

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でも偉いね、もうとっくに親離れ、自分で生きていってます。


モクレンの木に、クマゼミくんが・・・

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セミの一生は、大半が土の中。
アブラゼミとミンミンゼミでは7年目、ニイニイゼミでは4年目に新成虫が発生することが
調査でわかっているそうですが、クマゼミは?まだ誰も調べたことが無いそうで。
ま、根気の要る観察ですから仕方ないかな。そのクマゼミくん、一時の大繁殖から
ここのところ減少傾向にあるらしい。逆にアブラゼミが盛り返しているとか。


SX50HSのマクロ撮影です。ワイ端で0cm、テレ端でも1.3mまで寄れます。
↓写真はテレ端で、ノートリミング。

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2013.7/27、庭にて。

カッパのロードスター


タグ:京都市
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コメント 18

ヒロシ

実りの秋が楽しみな庭ですね♪
図鑑で調べなくても、ここで勉強できました(^_-)-☆
by ヒロシ (2013-07-28 08:15) 

京男

おはようございます。
庭の世界、見ていると面白いだろうな。
私の住んでいる東山中腹では、クマゼミがすくないです。
自然がかわってきたのかな・・・。
by 京男 (2013-07-28 09:16) 

sig

庭の花々や昆虫たちの見事な写真、接写は楽しいですね。
それから私の大好きなイチジクに関する見事なうんちく。ほう、へえ、と感心しながら いちじいっく 熟読玩味させていただきました。
それにしても、日本のイチジク栽培では、完全にイチジクコバチはムシされてしまいましたね。
by sig (2013-07-28 10:04) 

路渡カッパ

★ヒロシさん、ありがとうございます。
今年は八朔も豊作のようです。収穫が楽しみです♪
イチジクの構図は複雑ですね。オスやメスって書いている内に、混乱してましたよ。(^_^ゞ

★京男さん、こんにちは。
クマゼミ、昔みたいに希少になるのかな?
アブラゼミとちょうど良い比率になるとイイかも。
同時には鳴かずに交互に鳴きますからね。
・・・それって五月蝿いかな。(^_^ゞ

★sigさん、毎度ありがとうございます。駄洒落王に認定です。(^_-)v
私も浮んでいたのですがね、「柿のことは詳しく書きません」とか
「破れているように見えるのに、ヤブカンゾウとはこれいかに」とか・・・(^_^ゞ
いちじいっく・・・上手すぎます、参りましたヮ!


by 路渡カッパ (2013-07-28 11:15) 

風来鶏

この間、職場で「アシナガバチ」の巣があるのを発見しまして、私は一度刺されているので手出しが出来ず(やはり、ちょっとビビリます^^;)、同じ職場の仲間が勇敢にも(蜂専用の)殺虫剤片手に立ち向かってくれました^o^)/
雨が少ないと、その辺で蜂の巣が大量発生して大変です(><)
by 風来鶏 (2013-07-28 15:50) 

路渡カッパ

★風来鶏さん、ありがとうございます。
蜂はコワイですね、まだ巣が小さい内に退治しておかないと、蜂がブンブン飛び回り出します。そうなると厄介!
ウチでも数年に1度は決死の思いで蜂と格闘してますよ。(+_+)
by 路渡カッパ (2013-07-28 17:44) 

すー

おはようございます

何か庭で物語ができそうな・・・・
うらやましいです。

そうそう、我が小さな小さな庭でも、行くとすぐに蚊の大群が・・・
by すー (2013-07-29 04:29) 

路渡カッパ

★すーさん、おはようございます。
荒れ庭、美しい物語はできそうにないですw
小さな妖怪がいっぱい居そうですから・・・(^_^ゞ
蚊対策は元を絶たないとダメなんでしょうが、元が多過ぎて・・・
決定的な防御方法は無いものでしょうかね。
by 路渡カッパ (2013-07-29 10:10) 

kazenotomo

すごい近距離撮影!
例のカメラ?
カマキリの写真見事です。
by kazenotomo (2013-07-29 16:48) 

なんだかなぁ〜。横 濱男です。

クマゼミ逃げないんですね。
ミンミンゼミは、人の気配がすると、
よく逃げてします。
たまに、素手で捕まえるんですが。。。

by なんだかなぁ〜。横 濱男です。 (2013-07-29 22:22) 

路渡カッパ

★kazenotomoさん、ありがとうございます。
例のカメラです。そっと1mちょっとまで近づいて撮りました。
ノートリミングでここまで大きく撮れているとは、ビックリしましたが。(^_^ゞ
カマキリも液晶を出して、超ローアングル。便利なカメラです♪

★横 濱男さん、ありがとうございます。
バタバタと音がしたのでカメラを持って庭に出て、見つけました。
低いところに留まっていたので、ラッキーだったかも。何枚か写真を撮った後、逃げていきましたが・・・
素手で捕まえるのは凄いな、私にはそんな芸当は出来ないと思います。(^_^ゞ

by 路渡カッパ (2013-07-29 22:44) 

sig

なんのなんの。カッパさんのヤブカンゾウの洒落には参りました。
暑気払いには駄洒落もいいですね。
by sig (2013-07-30 11:30) 

チョコシナモン

☆コンバンワァ(o´д`o)ノ゙☆ 毎日暑いですネェ こう暑いとお庭の手入れも嫌になります。美味しい柿だと楽しみですネェ。蝉の羽が鮮明に撮れていて綺麗です。
by チョコシナモン (2013-07-30 21:52) 

路渡カッパ

★sigさん、ありがとうございます。
駄洒落、おやじギャグ大歓迎です♪ 疲れも吹き飛びますね♪

★チョコシナモンさん、こんばんは。
暑いのもキツイですが、蚊に襲われるのは辛い!
柿、間引きもせずに自然任せなので、あまり大きくはならないかも。でも甘くて美味しいですよ♪

by 路渡カッパ (2013-07-30 23:51) 

kohtyan

巣立ちの季節なのですね。
蝉の声は、まだ聞こえてきませんが、そのうち大合唱が
始まりそうです。
by kohtyan (2013-07-31 09:27) 

路渡カッパ

★kohtyanさん、ありがとうございます。
ツバメは本年2度目の子育てのようですね。もう巣立ちしても良いくらい育ってましたよ。
蝉、コチラでは朝からうるさいほどの大合唱・・・暑さを演出してくれてます。(^_^ゞ
by 路渡カッパ (2013-07-31 09:41) 

はなだ雲

イチジクコバチの話、複雑でした・・
ハチとイチジク、どちらか一方しか、生き延びられないってことでしょーか
メスのハチにとって、どの実に入るかは、生きるか死ぬかの
大ギャンブルなのですねぇ
それにしても、イチジク食べようとして、ハチが入ってたら、こわい
by はなだ雲 (2013-08-04 11:10) 

路渡カッパ

★はなだ雲さん、ありがとうございます。
オスとかメスとか、ややっこしい話しで書いていても混乱しそうになりました。(^_^ゞ
これって、自然が生み出した絶妙なシステムだと思います。
メスバチが雄花に入ってハチの子孫を残す確率は50%、雌花に入ってイチジクの交配を助ける確率も50%。これがどちらか100%なら、どちらかしか生き残れず、というか共倒れになって絶滅します。
個のハチにとっては生か死か半々のギャンブルですが、全体をみれば効率良く両方が生き残れるシステムです。
ちなみに、栽培されているイチジク、特に日本で採れるイチジクの実にはハチは入っていません。ご安心を。
日本ではこのハチは生息出来ず、居ませんから。(^_-)v
by 路渡カッパ (2013-08-04 21:18) 

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