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疫病退散!山鉾巡行観覧録(令和元年版) [京都うろうろ]

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随分長い間更新せずにいましたw ま、生存確認くらいはせねばと・・・

本日はちょうど3年ぶりになる祇園祭の前祭(さきまつり)山鉾巡行が執り行なわれましたが、
たまたま令和元年の7月17日、山鉾巡行を観に行った時の写真があったもので久しぶりついでに…コロナ前のお祭り模様です。

当ブログ前回アップした2020年1月はまだ中国 武漢で原因不明の肺炎患者が出たって程度だったのが、あれよあれよという間に世界パンデミック。
ニュースでは欧米の悲惨な状況、中国や各国の主要都市もロックダウン。日本でも4月7日、遂に7都府県に緊急事態宣言が出された。

私はというとその翌日4月8日にK大病院で手術を受けていました。酒も飲まないのに肝臓がんって(T_T) しかも半年前にMRIで検査もしていたのにステージ3。
肝がんは再発率が高いと脅されておりますが、今のところ元気に過ごしております。

ところで1153年間続いている祇園祭、疫病退散の祭礼なんですが今までにもコレラ流行で前倒しや延期された歴史もありますが中止にはなっていません。
中止になったのは応仁の乱や太平洋戦争、直近では地下鉄工事の影響でというのがありますけど。(^_^ゞ

復活した山鉾巡行、宵々山も昨夜の宵山もたいそうな人出だったようで、3年前の賑わいに戻ったようです。新型コロナの爆発的な感染がちと心配ですが・・・

写真の巡行の様子は2019年7月17日、知り合いからチケットを頂き、御旅所前の特設観覧席で最初から最後まで巡行を観ることができたときのものです。



先頭は長刀鉾(なぎなたほこ)。巡行の順番はくじで決められるのですが、毎年「くじ取らず」として必ず先頭を務めます。

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稚児さんが乗るのもこの長刀鉾だけです。この稚児さんの注連縄切りで巡行が始まります。

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蟷螂山(とうろうやま)からくり仕掛けの「大かまきり」が人気です。

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芦刈山(あしかりやま)大和物語の「芦刈」を再現した山。

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木賊山(とくさやま)翁が一人木賊を狩る姿を表現。

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函谷鉾(かんこほこ)これも「くじ取らず」で、毎年全体では5番目に来ます。

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郭巨山(かっきょやま)貧困に苦しんだ郭巨が子を捨てようとしたところ土中から黄金がでてきた、という話に因む。

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綾傘鉾(あやかさほこ)本体は大きな傘鉾、棒振り囃子の行列が先導。

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何ヵ所かでパフォーマンス。お囃子に合わせて疫病退散の棒振り踊りを披露。

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伯牙山(はくがやま)琴の名人であった伯牙が手に斧を持ち、琴を割ろうとしている場面だそうです。

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菊水鉾(きくすいほこ)鉾頭には16弁の金色の菊花紋が輝いています。

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油天神山(あぶらてんじんやま)社殿の中に天神像(菅原道真)を祀っています。

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太子山(たいしやま)聖徳太子が杉の巨木で六角堂を建てたという故事に因み、唯一真松ではなく、真杉を立てている。

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保昌山(ほうしょうやま)和泉式部の恋物語を題材とした山で、真松には恋愛成就祈願の絵馬を下げる。縁結びのご利益があり女性やカップルに大人気。

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鶏鉾(にわとりほこ・とりほこ)鉾頭は鶏の卵が諌鼓の中にあることを表している。

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白楽天山(はくらくてんやま)唐冠を付けた人形が白楽天。

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四条傘鉾(しじょうかさほこ)国選択無形民族文化財に指定されている「子供棒振り踊り」のパフォーマンスが観られます。

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孟宗山(もうそうやま)「筍山」ともいわれ、病身の母を養う孟宗が雪の中で筍を掘りあてた姿。

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月鉾(つきほこ)鉾頭には「三日月」がついています。山鉾の中で最も背が高い。

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山伏山(やまぶしやま)ご神体が山伏の姿をしている。

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占出山(うらでやま)神功皇后が「鮎を釣って戦勝の吉凶を占った」という故事に由来する。

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霰天神山(あられてんじんやま)京都で大火が起きたおり、霰が降りたちまちにして火が消えた。霰と一緒に降ってきた一寸二分の天神像をお祀りしている。


放下鉾(ほうかほこ)鉾頭は日・月・星の三光が下界を照らす形を示し、操りの稚児人形が乗っています。
後掛の緞通のフクロウがかっこいいです。ここから最後尾まで「くじ取らず」が続きます。

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岩戸山 (いわとやま)日本神話『天の岩戸』にちなんだ山です。鉾と同じ車輪のついた曳山ですが山である証拠に、鉾頭には松を立てています。
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船鉾(ふねほこ)舳先(へさき)には瑞鳥である金色の鷁(げき)、船尾には黒漆塗青貝螺鈿細工の飛龍文様の舵がついています。毎年しんがりを務めます。

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2019.7/17、四条寺町御旅所前にて。
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我庭花録 冬には冬の [in My お庭]

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木立アロエ(きだちあろえ・ススキノキ科)

庭の様子をアップするのも久しぶりですが、なにせ冬なんで・・・花が少ない。(^_^ゞ
そんな中、珍しいような珍しくないようなアロエが花を咲かせていました。

万能薬扱いをされることもあるアロエ、歴史は古く、あのクレオパトラも美容と健康のため
愛用したとか?ただ、医学が発達する以前のことですからね、はたして万能薬なのかどうかは?
花言葉も「健康」「万能」とある一方で「悲嘆」「迷信」なんてのもあります。
それでも生薬としてよく使われるのがこのキダチアロエ、食用としては
葉が広くて肉厚なアロエベラが使われるようです。
意外だったのはキダチアロエに関しては、ワシントン条約でその粉末やエキスなど
成分までもが輸出入の制限を受けるとのこと。希少種なんだろうか?理由は知りません。
科名も以前はユリ科とかアロエ科だったのにAPG分類体系で、今はススキノキ科なんて
聞いたことのない科名になっている。よく分からん植物ですね。

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冬の庭の足元を真っ先に飾ってくれます。ウチの庭では春にかけてラッパ水仙など
数種の水仙が時期を少しずらしながら咲いてくれます。

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日本水仙(にほんずいせん・ヒガンバナ科)


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ヒマラヤ雪の下(ヒマラヤゆきのした・ユキノシタ科)
ちょっと咲き出すのが早いように思うのですが、冬枯れの庭に彩りをそえてくれます。


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去年はビオラを植えた花壇、随分長い期間楽しめましたが、今年はパンジーにしてみました。
ビオラかパンジーかは概ね花の大きさで判断するようです。大きいのがパンジーです。

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パンジー(スミレ科)
僕らの小学生の頃の花壇といえば三色スミレとひなぎくでした。
ひなぎくをデージーと呼ぶようになって三色スミレもパンジーと呼ぶようになった
と思っていたのですが、厳密には野生のサンシキスミレと野生スミレビオラ・ルテアや
ビオラ・アルタイカを交配させて品種改良されたものがパンジーなんだそうです。

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菫(すみれ・スミレ科)
原種のスミレでしょうね、野生のスミレも種類が多くて、これが何スミレなのか
私には判断できませんが。(^_^ゞ
すみれ、たんぽぽ、れんげ草・・・春の野草の代表ですが、スミレは意外と早くから咲いています。



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蝋梅(ろうばい・ロウバイ科)
冬の庭には欠かせない花木のひとつかな、花も蝋細工のように半透明で綺麗だし、何といっても
この花の匂いは素敵です♪中国では梅、水仙、椿とともに「雪中の四花」として愛されているとか。

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枇杷(びわ・バラ科)
摘花、摘果、袋掛けと少し手間をかけると美味しい実が100個以上も収穫できます。
去年は何が悪かったのか熟す前に落ちてしまった。今年は期待したいな。


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万年青(おもと・ユリ科)
クイズ番組の問題になりそうな難読漢字、そもそも原産地が日本もしくは中国ってことで。
常緑多年草だから漢字の「万年青」は納得。中国語でも万年青で通じるようです。
ただこれが日本語で何故「おもと」なのか・・・調べると諸説あって面白かったです。
まず日本でこの植物の位置づけはというと、伝統植物、古典園芸植物として古くから
観賞の対象だったり、愛好家によりとんでもない値段がつけられる利殖の対象になった
時代もある。
「おもと」の名前の由来で最も単純明快な説は、根茎が太くて特徴的なので“大本”から
というもの。これでは面白くない。(^_^ゞ
日本の伝統植物というからには・・・原信仰の地、卑弥呼も関わる宇佐の御許山(おもとさん)
が出てきます。御許山に一大産地があったからというものです。ちなみに大分県には
宇佐神宮奥宮 御許山 大元神社があります。
ちょっとファンタジック(?)なのは、江戸時代には老母草(おもとぐさ)と
書かれていたりするそうです。これは常緑の葉を老母に、赤い実を赤子に見立てて
老母が子を抱く姿から“母人”(おもと)に由来する・・・なんて説もありました。


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南天(なんてん・メギ科)
中国原産「南天燭」、日本語では何故か「南天」。古来より日本人は言葉を端折ったり
略したりする癖があるようですね。
この実が実った様子を見ると「燭」も大切な意味があるように思えるのですが・・・
これも古典園芸植物、上記の万年青は長寿や不老イメージで縁起物とされますが、南天は
その名から「難転=難を転ずる」とこじつけ、縁起の良い木とされています。
生命力、繁殖力が強いのは認めます。放っておくと庭中あちこちに南天が育ってしまう、
ブロック塀の隙間もなんのそので。(^_^ゞ

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玉竜(たまりゅう・キジカクシ科)
蛇の髭(じゃのひげ・別名:龍の鬚)から園芸種として品種改良されたのが玉竜。
庭にはジャノヒゲも数株あるのですが、単独で茂っているだけ。タマリュウはグランドカバーに
ちょうどいいように小型で葉も短くなっている。
だから特徴的な竜の鬚のような葉っぱは・・・猫の髭より短いかな。
でもこのコバルトブルーの実は龍の眼が光っているようにも見えて神秘的。

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万両(まんりょう・サクラソウ科/ヤブコウジ科)
これまた欲張ったお目出度い名前がつけられた庭木、縁起木として南天と同じように
正月に飾られたりします。
冬に真っ赤で艶やかな実をいっぱいつける・・・でもウチの万両はちょっと
名前負けしてるかな、それほど実のつきが良くない気がする。(^_^ゞ

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日本人は昔からお金に執着するようで、同じような赤い実がなる古典園芸植物の名前に
実のなり方や数で一両、十両、百両、千両、万両とシリーズのようになっています。

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千両(せんりょう・センリョウ科)
よく目にするのはセンリョウかマンリョウだと思いますが、見分け方はセンリョウは
葉の上に実がつく、マンリョウは葉の下にサクランボのようにぶらさがってなります。

十両は藪柑子(やぶこうじ)の別名として、百両は唐橘(からたちばな)の別名です。どちらも万両と同じヤブコウジ科なので実のつき方は似ていますが数が違うようです。
一両はこのシリーズではちょっと特異、でもじつは重要な縁起木なんです・・・

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一両(いちりょう・アカネ科)山科毘沙門堂にて。
蟻通し(ありどおし)、一両とも呼ばれる木で今年の初詣の際、毘沙門堂にあったもの。
気になったので調べるつもりで写真に撮っておいたのですが、植物に詳しい馴染みのブロガーさんが
紹介されてこれがイチリョウだと判明、アリドオシだということもね。
細く鋭い棘があるのが特徴で、蟻をも刺し通すとして名付けられたようです。
で、これが何故縁起木として重要かというと、お決まりの駄洒落的こじつけ。
千両万両有り通し・・・となる。ちなみにウチの庭にはこの木がない。(^_^ゞ
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新年 あけまして おめでとうございます [ごあいさつ]

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松の内、ぎりぎりですが新年のご挨拶・・・

ブログアップもなんか久しぶりすぎて、生存確認みたいなものですが。(^_^ゞ
大きな病気や怪我も無く元気にのほほんと暮らしております。つか、ほとんど引き蘢り状態です。
今年もこんな状態が続くような・・・

皆様におかれましては今年一年、佳い年になりますよう 何よりもご健康でお元気に
過ごされることを祈念いたします。

こちらのブログの方はどうなることやらですが、たまにしかアップできないかもですが
できましたら お付き合いのほどよろしくお願いいたします♪



今年は4日にいつものお寺に初参り、さすがに人出も少なくまったりと参れました。
カメラを持ち出すのも久しぶり、熱が入ってないな。(^_^ゞ

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2020.1/4、毘沙門堂(護法山 安国院出雲寺)にて。
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