幽霊だっけ? [花だより]
何とも不思議な姿をした植物、銀竜草(ギンリョウソウ)。別名:幽霊茸の生息地を訪ねてみました。
写真や山野草展では見たことがあったのですが、実際に生えているところは
見たことが無い。
ちょうど生駒の方で幾つか行きたい所があって、此処に寄ってみることにしました。
奈良県、生駒市の『往馬坐伊古麻都比古神社(いこまにいますいこまつひこじんじゃ)』
ひと息で言えそうにない神社名。「往馬大社(いこまたいしゃ)」でOK?(^_^ゞ
境内はツブラジイの巨木などの林に囲まれています。
創建は古いと言うか、不明。かなり古代からあるようで、「総国風土記」の
雄略天皇3年(458年)条にすでにその存在の記述があるようです。
今回もうひとつ見たい花がありました。それは『上溝桜(ウワミズザクラ)』。
4月下旬から5月にかけて咲くという。
桜といっても花のイメージは全く違う、バラ科と言う点では同じなのだが。
ここの神社のブログを見たら1週間前の記事では咲いているとのこと・・・
期待していたのだが、見事に終っていた。(-_-;) 花びらひとつ見られず。
わずかに房状に咲いていた跡だけは見ることができましたが。
お札所に居られた神主(?)さんに、もう上溝桜は終ったのですね。と声を掛け、
ついでに「銀竜草は何処で見られますか」とお訊ねすると、
わざわざ連れて行って下さいました。本殿横に張ってあったロープを外して
その先の林の中に案内されると・・・
出てる出てる、うらめしやぁ~ポーズの幽霊茸がアチコチに♪
薄暗くジメッとした林の中で、蝋白色のこんな姿だからユウレイタケなんて
呼ばれるのでしょうが、キノコではありません。れっきとした植物。
と言っても「腐生植物」ってやつで、その代表格なんだそうです。
択捉島から沖縄まで日本領土の全域に分布。4月から8月にかけて落ち葉が
たまる薄暗くて湿っぽい林床に現れます。最初は玉子みたいなのが・・・
葉緑素を持たないので茎(円柱状)、葉(鱗片)、花(筒状鐘形)も真っ白け。
10~20本、かたまって咲きます。花にはちゃんと雌しべ(真ん中の青い部分)と
雄しべ(そのまわりの黄褐色)があり、マルハナバチなどの虫媒で受粉する。
果実は卵形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)だそうです。
残念ながら果実は見られなかったのですが、資料で見ると可愛い形をしています。
葉緑素を持たずに養分をどうして得ているかというと、ブナなど周囲の樹木と
共生関係を持つベニタケ属の菌類に寄生し、樹木が光合成で作り出す養分を
菌を経由してちゃっかり頂いているのだそうです。
和名の「銀龍草」は銀白色の鱗片に包まれた姿から名づけられたのでしょうが、
この格好はタツノオトシゴだね。(^_^ゞ
英語では「Indian pipe」とか「Waxflower」とも呼ばれているらしい。
中国名は「水晶蘭」、根を含む全草が漢方の生薬で。強壮、強精、鎮咳などの
薬効があるのだとか。
ユウレイタケというのも的を得ていますが、私的にはムーミンのニョロニョロか
ジブリもののけ姫に出てくる森の精「こだま」の様なイメージなんですけど。
とにかく変った生態をもつ面白い植物です。
他の写真はコチラにまとめました。右下のアイコンクリックでフルスクリーンになります。
2013.5/3、往馬大社にて。
写真や山野草展では見たことがあったのですが、実際に生えているところは
見たことが無い。
ちょうど生駒の方で幾つか行きたい所があって、此処に寄ってみることにしました。
奈良県、生駒市の『往馬坐伊古麻都比古神社(いこまにいますいこまつひこじんじゃ)』
ひと息で言えそうにない神社名。「往馬大社(いこまたいしゃ)」でOK?(^_^ゞ
境内はツブラジイの巨木などの林に囲まれています。
創建は古いと言うか、不明。かなり古代からあるようで、「総国風土記」の
雄略天皇3年(458年)条にすでにその存在の記述があるようです。
今回もうひとつ見たい花がありました。それは『上溝桜(ウワミズザクラ)』。
4月下旬から5月にかけて咲くという。
桜といっても花のイメージは全く違う、バラ科と言う点では同じなのだが。
ここの神社のブログを見たら1週間前の記事では咲いているとのこと・・・
期待していたのだが、見事に終っていた。(-_-;) 花びらひとつ見られず。
わずかに房状に咲いていた跡だけは見ることができましたが。
お札所に居られた神主(?)さんに、もう上溝桜は終ったのですね。と声を掛け、
ついでに「銀竜草は何処で見られますか」とお訊ねすると、
わざわざ連れて行って下さいました。本殿横に張ってあったロープを外して
その先の林の中に案内されると・・・
出てる出てる、うらめしやぁ~ポーズの幽霊茸がアチコチに♪
薄暗くジメッとした林の中で、蝋白色のこんな姿だからユウレイタケなんて
呼ばれるのでしょうが、キノコではありません。れっきとした植物。
と言っても「腐生植物」ってやつで、その代表格なんだそうです。
択捉島から沖縄まで日本領土の全域に分布。4月から8月にかけて落ち葉が
たまる薄暗くて湿っぽい林床に現れます。最初は玉子みたいなのが・・・
葉緑素を持たないので茎(円柱状)、葉(鱗片)、花(筒状鐘形)も真っ白け。
10~20本、かたまって咲きます。花にはちゃんと雌しべ(真ん中の青い部分)と
雄しべ(そのまわりの黄褐色)があり、マルハナバチなどの虫媒で受粉する。
果実は卵形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)だそうです。
残念ながら果実は見られなかったのですが、資料で見ると可愛い形をしています。
葉緑素を持たずに養分をどうして得ているかというと、ブナなど周囲の樹木と
共生関係を持つベニタケ属の菌類に寄生し、樹木が光合成で作り出す養分を
菌を経由してちゃっかり頂いているのだそうです。
和名の「銀龍草」は銀白色の鱗片に包まれた姿から名づけられたのでしょうが、
この格好はタツノオトシゴだね。(^_^ゞ
英語では「Indian pipe」とか「Waxflower」とも呼ばれているらしい。
中国名は「水晶蘭」、根を含む全草が漢方の生薬で。強壮、強精、鎮咳などの
薬効があるのだとか。
ユウレイタケというのも的を得ていますが、私的にはムーミンのニョロニョロか
ジブリもののけ姫に出てくる森の精「こだま」の様なイメージなんですけど。
とにかく変った生態をもつ面白い植物です。
他の写真はコチラにまとめました。右下のアイコンクリックでフルスクリーンになります。
2013.5/3、往馬大社にて。
カッパのロードスター
おはようございます
これまた珍しい花ですね。
by すー (2013-05-16 04:54)
おはようございます。
面白い植物ですね。
わざわざ案内していただいたのですか。
ラッキーでしたね。
by 京男 (2013-05-16 05:28)
★すーさん、おはようございます。
姿形もですが、生態もユニークですね。
結構身近な林でも見られるようですよ。神社仏閣のお庭でもね。(^_-)
★京男さん、おはようございます。
案内と監視のようでした。
持って帰っても根づかないなんて言われてましたもん。(^_^ゞ
by 路渡カッパ (2013-05-16 09:44)
ユウレイタケ初めて見たよ。
あまりつきあいたくない(笑)感じの植物です。
by kazenotomo (2013-05-16 11:51)
初めて見る花に 「へぇ~」
ダジャレのような名の神社、行ったことがありません・・・
花と神社には興味が湧きます(*^^)v
by ヒロシ (2013-05-16 14:24)
★kazenotomoさん、こんにちは。
きっとカフェの近くの山林には生えていますよ。
夜に探してみられたら?
青白くぽ〜っと光っているそうですから・・・ウソウソ(^^ゞ
★ヒロシさん、ありがとうございます。
確かにね、生駒・往馬・伊古麻・・・どれがホントなん?って感じですね。
神社といえば神木なんですけど、これはユウレイでした。(^_^ゞ
by 路渡カッパ (2013-05-16 15:54)
(◎*´v'pq⌒★コンニチヮ★。*゜+ 本当にぃ 珍しい植物ですネェ。
by チョコシナモン (2013-05-18 14:54)
銀竜草・・・群生はきれいなものですね。
by sig (2013-05-18 16:33)
ギョリンソウ
じめじめした日陰がお好みの色白の美人さん
ちょっとホワイトアスパラにも似ています
by はなだ雲 (2013-05-18 17:06)
★チョコシナモンさん、こんばんは。
姿、色、生態と三拍子揃って珍しいでしょ。
どう見てもキノコっぽいのに・・・
★sigさん、こんばんは。
群生を見ていると、何だか仲が良さそうで可愛い。
ユウレイタケというのが似合わない気がします。
あ、ゾンビなら別ですが・・・(^_^ゞ
★はなだ雲さん、ありがとうございます。
ちょっと美味しそうですかね。
マヨネーズつけたら食べられそうですね♪
漢方の生薬にもなっていますから、毒ではなさそうです。(^_^ゞ
by 路渡カッパ (2013-05-18 23:22)