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てつのくじらの腹の中は? [旅河童]

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去年の秋ですが、またまた広島の呉に行きました。
大和ミュージアムには以前行ったのですが、その向かいにある
海上自衛隊呉資料館『てつのくじら館』にはまだ行けてなかったので
今回は真っ先に訪ねました。
なにせ本物の潜水艦がどかんと置いてあるから気になってね。(^_^ゞ

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入館料は無料♪ 気になる潜水艦の中も見学できます。
ボランティアガイドさんに質問などもでき、館内はバリアフリー。
でも潜水艦の中はベビーカー、車椅子は入れません。撮影も禁止でした。
ブログなどで潜水艦の中も写真で紹介されている方も多々おられるのですが、
何か方法があったのかな?

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潜水艦「あきしお」2,250トン・ゆうしお型潜水艦の7番艦。
ディーゼル2基、モーター1基。速力20ノット(水中)
長さ76.2m・幅9.9m・深さ10.2m、乗員75名。
1985年進水、2004年除籍。2006年にここの屋外展示物として搬入。
実物の潜水艦の展示・見学ができるのは日本ではここだけだそうで、
リアリティあります。想像通り狭い。でも映画などで見るUボートや
伊号なんかよりは快適そうでした。(^_^ゞ


館内は3階までいろんな展示物や映像、写真パネルが見られます。

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[フロート]
一瞬魚雷かと思いましたが、掃海時音響掃海具を吊るすためのウキです。
あくまで平和利用のアピール?

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潜水艦での生活は決して楽そうでは無いですねぃ。
戦後、海自潜水艦の原点は戦中には敵船として存在していた米潜水艦「ミンゴ」。
1955年に海自にやって来て「くろしお」と名前を変え、現在の日本の潜水艦のルーツとなる。すでに艦齢12年を過ぎていたが、海自に来てから15年間潜水艦隊の発展に寄与した。

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海上自衛隊の資料館だから当然、その自衛隊の活躍ぶりの展示が所狭しと・・・
特に機雷除去の掃海に関するものが多いかな、国際貢献とかなんとか。


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潜望鏡はやはり人気の的。ちゃんと外の海が見えるように固定されている。
映画などの影響からか、潜望鏡を覗くのってワクワクする。本物だから特にね♪

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13m潜望鏡1型改2、何に装備されていたものかな。ちなみにレンズはNikon製。

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こちらには2台の双眼鏡が展示されており、覗くことができる。
どちらも先の大戦で潜水艦に搭載されていたもの。左は米潜水艦「ミンゴ」(=くろしお)のもので、アメリカ製。倍率8倍。
右は日本海軍 伊400型潜水艦用のもので、倍率22倍のNikon製。
覗き比べると明らかに日本製の優秀さを誇示した展示のようかな?(^_^ゞ
戦時中は「海のニッコー、陸のトーコー」と言われていたそうです。
海軍は三菱の資本により創設された日本光学(ニッコー=現ニコン)を使い、
陸軍向けは東京光学(トーコー=現トプコン)に決めていたようです。

ご存じだろうか、海上自衛隊の潜水艦、もともと16隻と定められていましたが、2010年にこれを22隻に増強することが政府によって決定されました。
潜水艦を建造しているのは三菱重工と川崎重工の2社のみ。いずれの造船所も神戸にあり、1年に1隻のペースで交互に随意契約されています。
定数を守るため今まで艦齢16年で退役するようになっていたのですが、これって世界でも異例なほど短命で、まだまだ現役で使える状態だそうです。今後は定数を22年にすることで、艦齢22年に延ばすことになるとか。
・・・それって、毎年造らなきゃ済むことじゃないの?って思ってしまうけど。
だいたい潜水艦ってそんなに要るのかなとも・・・


いずれにしろ、艦の見つめる先は平和で安全な海であって欲しいと願います。
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2017.10/8、海上自衛隊呉資料館「てつのくじら館」にて。
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コメント 14

京男

おはようございます。
ここは、一度見て見たいなぁ。
実物の潜水艦なんてみたことないしね。
by 京男 (2018-01-24 07:11) 

hrd

最近の日本海域がきな臭いですからね~
実際の潜水艦が見てみたいですヾ(^v^)k
by hrd (2018-01-24 07:41) 

たいちさん

私も以前に、大和ミュージアムには行きましたが、「てつのくじら館」はスルーしました。機会あれば見学したいですね。
by たいちさん (2018-01-24 11:19) 

馬爺

こんなC国の鉄の鯨が尖閣諸島界隈をうろついているんですからね、危険ですね、ヘタをするとミサイル攻撃をじさないくらいですからね。
by 馬爺 (2018-01-24 13:07) 

すー

こんにちは
確かに本物の潜水艦に入ったことなし、興味ありますね。
by すー (2018-01-24 13:25) 

横 濱男

「てつのくじら館」・・・見学してみたいです。。
潜水艦の生活は、絶えられませんね。
昼も夜もわからなくなるし。。
発狂するかも・・・。(^0^;)
by 横 濱男 (2018-01-24 21:11) 

八犬伝

3段ベッド
旧国鉄の寝台車を思い出しました。
by 八犬伝 (2018-01-24 21:57) 

路渡カッパ

★京男さん、こんばんは。
ここからクルマで少し走れば基地があって、現役の潜水艦が4、5隻浮かんでるのが見れますよ。
もちろん乗せてはもらえないでしょうが・・・(^_^ゞ

★hrdさん、ありがとうございます。
呉の潜水隊基地に行けば、結構近くで数隻の現役潜水艦が見られます。
写真も撮り放題、あんな無防備で良いのかなと思うほど・・・(/・。\)

★たいちさん、ありがとうございます。
大和ミュージアムだけでもお腹いっぱいになりますもんね。私は今回は大和Mへは寄らずにここだけ見学しましたよ。f(^_^)

★馬爺さん、ありがとうございます。
いくら抗議をしても手前らの主張を言うばかり、だからといって戦争もできないし。
難しいものですな。(>_<)

★すーさん、こんばんは。
日本ではここくらいしか無いようだし、面白い経験ができました。
やはりちょっと興奮しますよ♪

★横 濱男さん、ありがとうございます。
休日ってあるんだろうか、やはり月月火水木金金なのかな?(^_^ゞ
昼と夜で照明を変えたり、毎週金曜日はカレーだったり工夫はしているようですね。(*^^)v

★八犬伝さん、ありがとうございます。
寝台車もそうですが、引退した潜水艦もホテルにすれば面白いでしょうね♪

by 路渡カッパ (2018-01-24 23:53) 

sig

こんにちは。暮れにこういう博物館があるのは知りませんでした。潜水艦映画は戦争映画の中で一つのジャンルに数えられるほど人気がありますね。私も大好きですが、当事者にはなりたくありません。笑
by sig (2018-01-26 10:52) 

路渡カッパ

★sigさん、こんばんは。
潜水艦映画、時代を越えて色々ありますね。閉鎖空間での心理描写が面白いのでしょうね。
「Uボート」や「レッドオクトーバーを負え」「クリムゾンタイド」など印象に残っていますが、sigさん的には「眼下の敵」?(^_^ゞ
by 路渡カッパ (2018-01-26 23:56) 

風来鶏

潜望鏡って、お姉さんが咥えてくれる…イヤイヤそっちの方じゃなくて、子供の頃にテレビで観て憧れました!
Nikon製のレンズ、そう言えばCanonも最初の頃はNikonのレンズを使っていたそうですね(^^;;
by 風来鶏 (2018-01-27 22:58) 

足立sunny

自主制限は必要なんでしょうけれど、16隻で毎年1隻増えるから16年でお役御免って、ヘヘ。個人的には、潜水艦の出てくる小説は好きです。
by 足立sunny (2018-01-28 20:45) 

はなだ雲

潜水艦ってだれにも見つからないように
深い海底を秘密に活動してるイメージだったので
無料で内部を見学できるなんて、ちょっとワクワク♪
ホンモノの潜望鏡はぜひ覗いてみたい
by はなだ雲 (2018-01-28 21:39) 

路渡カッパ

★風来鶏さん、おぉっとあぶない・・・アダ○トサイトちゃいまっせ。(^_^ゞ
Nikonも日本の近代化に貢献したメーカーですね♪

★足立sunnyさん、ありがとうございます。
16年でお役御免、解体にも相当な費用が?毎年1隻造る理由は?いろいろ考えてしまいますね。

★はなだ雲さん、ありがとうございます。
ここの近くにある海自基地ではいつも現役潜水艦が5、6艇ぷかぷか浮かんでいるのを見られます。それってイイのって思ってしまったり・・・(^_^ゞ

by 路渡カッパ (2018-01-30 23:32) 

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