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ぶらり、山科疎水。 [京都うろうろ]

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1ヶ月程前になりますが、我が町、山科の疎水道をブログ仲間と
ぶらり散策しました。
ソネブロの『駅員3』さんが東京から来られて、大津の取水口から
蹴上げの方まで歩かれる計画。私もお誘いを受けたのですが
体力、脚力に自信が無く。(^_^ゞ
山科の部分だけご一緒させていただくことにしました。
『すー』さんは、大津で駅員3さんと合流、ご一緒に踏破された
ようですが・・・

まずは四ノ宮、諸羽トンネル東口(入口)前でお二人と合流しました。
お二人とも取水口から第1トンネル入口を観て、それからは小関越えで
ひと山越えてこられたのに、全然お元気。タクマシイ(^_^ゞ

ちょうどお昼時だったので、四ノ宮の駅前まで降りて来て・・・
実は私はここまでクルマで送ってもらったので、家内も一緒に。

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料理が来るととりあえず写真、ブロガーの習性?(^_^ゞ四人四様♪

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さて、腹ごしらえも済んで、山科疎水遊歩道を散策開始♪

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〈四ノ宮船溜まり・諸羽(もろは)トンネル東口〉
諸羽トンネルは520mなので、出口が見えます。

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昔の水路の名残りらしきものが右側にあります。
諸羽トンネルは1970(昭和45)年に出来た新しいものです。以前は
船溜まり跡、諸羽ダムと言って、そこで遊泳が出来たのですが、
赤痢が流行したのをきっかけに全面遊泳禁止になりました。
現在は公園となり、ニャンコの棲家に・・・


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〈第2疎水のトンネル試作物〉

第1疎水は1890(明治23)年に完成しましたが、需要増大を受けて
1921(明治45)年に第2疎水が造られています。
このコンクリート構造物は、建設技術を習得するため、トンネル
上部の複製を製作したものだそうです。

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〈???〉
探索していると何でも気になるんですよね。おそらく現在のもの?
それとも第2疎水の関連?第2疎水は暗渠で見えませんが、
も少し北になるはず・・・

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〈諸羽トンネル・西口〉

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オッと、また気になる橋を?

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橋が架かる道は、『毘沙門堂』へ至る参道、毘沙門道。
疎水が造られた明治23年当時は毘沙門堂橋、これは昭和3年に架替え
られた橋だと思うのですが、それも老朽化のため平成12年に全面補修
されたようです、外観は変わっていないように思います。


さて、ここは絶対案内しないとね。

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安祥寺川と疎水が立体交差。南北に流れる安祥寺川の上を
東から西へ琵琶湖疎水が通る、珍しい川の立体交差。

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この水路橋は、明治22年に完成したそのままのようです。

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〈洛東橋〉
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橋を渡れば我が母校、3年間疎水を渡って高校生活を過ごしました。
そう言えば安祥寺川に架かる橋は〈3年橋〉と呼ばれていますが
4年間通った子もいたのにな・・・(^_^ゞ


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山科疎水道は桜並木、楓も多くお花見、紅葉狩りの隠れた名所です。
ところどころ南の眺望が開け、山科盆地が俯瞰できます。
JR東海道本線や京阪電車も上から見ることができ、特に東海道本線は
マニアにはSL時代からよく知られた山科築堤、「山科大カーブ」が
東側から俯瞰できる撮影ポイントにもなります。


少しひんやり?・・・・・
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この4地蔵、今までどんな謂れがあるのか知らず、ご挨拶だけは
していたのですが・・・ネットに「4人の兄弟姉妹が溺れて亡くなった
そうで、お地蔵さんがあります。」って記述を発見。
写真右の泉は未だに謎ですが・・・

昔は疎水道も整備されておらず鉄柵もなくて、よく転落事故が
ありました。転落してしまうと、流れは早く、逆アーチ状の
コンクリート側面には水苔が生え、這い上がることができません。
その側面に溺れた方の爪痕がくっきり残っていたり。
夜中に疎水端に行くと、水音にまぎれて「たすけ・・・」って声が
聞こえるとか・・・子どもの頃そんなことをよく聞かされたものですw

山科疎水、散策ミーティング。後編に続きます。(^_^ゞ

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2015.7/12、山科疎水にて。
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コメント 12

ヒロシ

トンネルに暗渠、周辺の風景など疎水路も知らないことだらけです(^^ゞ
後編も楽しみにしています
by ヒロシ (2015-08-10 19:20) 

馬爺

大阪オフ会の後で寄られたんですね、やはりあの時の疎水がまだ気に成っていたようですね。
by 馬爺 (2015-08-10 20:21) 

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

駅員3さん達もタフですね。。
こういう所歩くのが好きですが、もう歩けません。。
年とは、おまり言いたくないですけどね。
体力が。。。(;。;)
また、ブラタモリで取り上げてくれないかな?
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2015-08-10 20:36) 

orange

すーさんは健脚なんですね。
茂った葉っぱが夏の盛りを感じさせますね。
疎水の水が気持ちよさそうですが、深い川ほど静かに流れる。流れはスムーズで速いですね。
by orange (2015-08-10 20:38) 

京男

こんばんは。
完全に縄張りですね。
すーさんも参加でしたか。
後日、その時のお話しをお聞きしました。
爪痕の話、ありそうですよね。
たくさん亡くなったのでしょうね。
by 京男 (2015-08-10 20:54) 

路渡カッパ

★ヒロシさん、ありがとうございます。
疎水はまさに明治の産業革命遺産のハシリ。世界遺産には入ってませんが・・・
これからもテーマとして調べて行きたいと思ってます。

★馬爺さん、ありがとうございます。
駅員3さん、講演もこなされて・・・バイタルありますね!
取水口から南禅寺まで踏破、私はとてもついて行けませんでした。(^_^ゞ

★横 濱男さん、ありがとうございます。
タモさんもお歳だから、このルート踏破は辛いでしょう。
ぶらタモの京都高低差崖会、御土居の編は目からウロコでした。(゚ε゜;)

★orangeさん、ありがとうございます。
お二人とも健脚ですよ、特にすーさんは私より年上なのに・・・(^_^ゞ
この日は猛暑日だったのに36000歩だったとか。私は12000歩でもうヘトヘトでした。
お二人について行くには疎水にゴムボート浮かべるしか・・・(゚〇゚;)

★京男さん、こんばんは。
はい、3年間通った道ですからね。今も散歩と言えば此処ですし。(^_^ゞ
落ちたら最後、まず上がれません。岡崎で発見されるまではね、土左衛門として・・・

by 路渡カッパ (2015-08-10 22:52) 

ちょいのり

都合がつけば・・・行きたかったのに残念でなりませんよ^^;
駅員3がえへへ♪って自慢話するから羨ましくてしかたがなかったですよW
第2疎水のトンネル試作物なども残されてるのですか!
かあー!
こうなってくると疎水全行程を余さず巡ってみたくなっちゃいますね~^^
煉瓦抜きでも辿ってみたいかなあと思いますよ^^

by ちょいのり (2015-08-11 01:52) 

すー

おはようございます

ご案内いただき、新しい発見も多々ありました。
ありがとうございました。
by すー (2015-08-11 04:36) 

sig

こんにちは。
とても良い環境で学ばれたんですね。危険に遇われずに何よりでした。
東西の架け橋として地元をご案内。オフ会ならではのつながりですね。
by sig (2015-08-11 11:10) 

路渡カッパ

★ちょいのりさん、ありがとうございます。
食事のとき話題になっていましたよ。ちょいのりさん来られなくて残念だと。皆、ブログの長さに感心したりして♪
疎水全行程となると、哲学の道や伏見の方までかなりのものかも。
暗渠も多いので、ポイントポイントの遺構を辿ってみたいと、私も考えています。(^_-)v

★すーさん、こんにちは。
山科は私のフィールドですから、一日でも連れ回せますよ。(^_^ゞ
疎水を辿れば、濠川や三栖閘門まで行き着きますね。
そうなればすーさんのご案内が必要ですね♪

★sigさん、こんにちは。
環境は良かったですね、遊ぶところは何も無いですから。(-。-;)
煉瓦や遺構に興味を持たれている駅員3さんに感謝ですね♪

by 路渡カッパ (2015-08-11 11:45) 

駅員3

いやー、ちょいのりさんはお休みが合わず残念でした。
まさか、こんなに早く疎水踏破の機会が訪れるとは思いもしませんでした。
ご案内いただきありがとうございました。
by 駅員3 (2015-08-15 09:40) 

路渡カッパ

★駅員3さん、ありがとうございます。
山科疎水はそれほど見どころがなかったかもね。
疎水踏破では一番長く水の流れを見てあるけるエリアだとは思いますが。
お声がけいただきありがとうございました。
またよろしくお願いします。体力はありませんが。(^_^ゞ
by 路渡カッパ (2015-08-15 11:03) 

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