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もうちょっと、うろうろ男山。 [京都うろうろ]

以前も迷い込んだのですが、石清水八幡宮の裏山?神応寺。

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『絲杉山 神應寺(しすぎさん じんのうじ)』何故かまた行きたくなりました。
以前は石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)の展望台近くから徒歩で
険しい山道を谷に降りて、また山を登って・・・今回はクルマでぐるっと
回り込んでみました。五輪塔(航海記念塔)があったところから狭い道を
もう少し先に行けば参道口の山門があります。直ぐに160段余りの急な石段が
待っています。で、そこもパス。その先の駐車場へ向かいました。(^_^ゞ

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無料駐車場、貸し切り状態でした。

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山門からの参道の石段は回避したものの、こちらからも結構な登り坂。

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最後は結局、急な石段が待ち構えています。横になにやらレールが・・・

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電動リフト?バリアフリーの装置かと思ったのですが、どうやら荷物用?


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率直に言って「城南第一の古刹」と言われているようには見えません。(^_^ゞ
創建は平安時代初期の860年、石清水八幡宮を創建した行教律師によって、
応神天皇の御牌所として創建されたといわれる。当初「応神寺」として、
四宗兼学(天台、真言、法相、律)の道場でした。寺号も天皇の号まんまなので
「神応寺」と改め(逆さにしただけ?)現在は、曹洞宗の寺院となっています。

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寺紋は、豊臣家(太閤桐)及び徳川家(三葉葵)両家の家紋使用が認められて
いるのだそうです。これは珍しいですね。
秀吉の死後、秀頼によって安置された秀吉公の木像があり、徳川家代々の
位牌も安置されているのだとか。

「神応寺てらこや」と言うのがどういうものなのかは、判りませんでした。

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元禄五年(1692年)に作られたとされる鐘楼で、この釣鐘の中でお願い事を
大声で叫べば望みが叶うのだとか・・・

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この釣鐘、江戸時代の豪商、5代目淀屋辰五郎の寄進って事じゃなかったかな?
そんな記述は無いので、きっと思い違いかな。(^_^ゞ
ただこのお寺には淀屋辰五郎のお墓があるようです。
大阪の淀屋橋はこの淀屋が架けた橋だったり。「一刻の商いが80万両に及ぶ」
という米市を初め、幕府や西国33ヵ国に総額15億両という大名貸しを行い、
その力は百万石の大大名も凌ぐ前代未聞の大豪商だったそうです。
ちなみに、淀屋の栄華も5代目辰五郎の時に、ぜいたくが過ぎ?町人の身分を
わきまえぬと、徳川幕府から米商の免許を取り消された上、
家財等を没収されて潰れてしまいましたとさ。

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以前、このお寺に来た時は、椿がもっと咲いていて等身大の竹人形があったり
結構楽しめたのですが・・・w
秋は紅葉の名所であり、本尊薬師如来、日光・月光菩薩像、
重要文化財である木造行教律師座像などが特別拝観ができるようです。
書院は伏見城の遺構と伝えられ、襖戸杉戸には狩野山雪の筆による「竹に虎」
「御所車(重要文化財)」が描かれている。これも見られるのは特別公開時。
なお、近代の航空機研究者・二宮忠八のお墓もあるそうです。


ここまで来たら奥の院、杉山谷不動尊にも行ってみないとね。

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途中、この下を通ります。男山ケーブルの橋脚で、高さ50mはケーブルの
橋脚としては日本一だとか。

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15分に1回、ちょうどここで登りと下りがすれ違います。
スピード遅いので写真に撮るのは簡単ですが、木立が邪魔で・・・
前回のように散策路・こもれびルートからだと上から撮ることもできます。


さらに谷の方へと降りて行くと谷不動への道。
途中の分かれ道を、朱の鳥居の方へ行くと霊泉瀧(ひきめの瀧)、ちょっと
気味が悪いので行きませんでしたが。(^_^ゞ

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神応寺もそうですが、ここはなおさら人の姿を見ません。静けさの中に
ただただ幟がはためいているだけ・・・

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雰囲気あります、お堂も他では見ないようなカタチだし・・・

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由来を読むと、平安時代の初期、悪鬼が出没し、人々を悩ませていた。
たまたま、諸国を行脚中の弘法大師(空海)がこの話を聞き、法力によって
悪鬼を封じた。そして、一刀三礼により不動明王を刻んで安置し、諸人を
護ったという。本堂には、悪魔降伏のために憤怒の形相をした不動明王が座し、
両脇には善悪を掌る矜羯羅(コンガラ)、制咤迦(せいたか)の2童子が
控えている。これらは秘仏で見られないようですが、十一面観世音菩薩像が
安置されているのは見られます。

こんな秘境のような霊場ですが、駅から徒歩10分ほどなんです。
夏場はひんやりして良さそう・・・

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2014.3/16、神應寺にて。
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コメント 14

yumeyunta

独特の雰囲気を醸し出しておりますね。
赤と白の椿(!?)でしょうか、すてきです。
by yumeyunta (2014-04-17 23:03) 

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

奥の院、
人っけのない霊場は、なにやらゾクゾクっときますね。
何でしょうね、この感覚は。。
別に霊感が強いわけでもないのに。。。
怖いが、、、先に立ってしまうのかな??
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2014-04-18 08:27) 

路渡カッパ

★yumeyuntaさん、ありがとうございます。
霊場の空気漂う世界でした、駅から10分なんですけどね・・・
椿、以前行った時は椿寺かと思うほどいっぱい咲いていたのですが、この椿は見覚えがありましたよ。

★横 濱男さん、ありがとうございます。
この空気感はやはり霊場を感じるのに充分でした。
夜はちょっと近寄れませんね。(^_^ゞ
霊泉瀧(ひきめの瀧)も名前からして・・・ゾクッw
by 路渡カッパ (2014-04-18 10:55) 

たいちさん

秘境の霊場という言葉が、ぴったりの寺院ですね。一度は行ってみたいですね。
by たいちさん (2014-04-18 11:15) 

ヒロシ

上申が届かずライト兄弟に先を越された悲運の研究者の二宮忠八
模型を観賞したのは大阪の鉄道博物館でした(*^^)v
by ヒロシ (2014-04-18 20:42) 

路渡カッパ

★たいちさん、ありがとうございます。
駅から10分、周りは住宅街とは思えない別世界。
行かれるなら夏の夜がおすすめだったり・・・(^_^ゞ

★ヒロシさん、ありがとうございます。
二宮忠八氏については、飛行神社にも寄ってみました。
資料館には入らず表だけさらっと見てきただけですが・・・
大阪の鉄道博物館って今年閉館になったところですか?模型は何処へ行くのでしょうね。

by 路渡カッパ (2014-04-18 23:14) 

駅員3

「神応寺てらこや」にひきつけられてしまいました。
「寺子屋」は中世寺院での教育に遡るのとされていますから、まさにここはそのルーツなのでしょうか?
上方では「寺子屋」と呼ばれましたが、江戸では、「屋」が屋号に通じることから嫌い、「手習指南所」とか、「手跡指南」と呼ばれていました。
by 駅員3 (2014-04-19 10:36) 

風来鶏

十五億両、一両8万円で計算すると120兆円になるのかな?!
ジェット機のスピードに慣れてしまうと、SLを撮る時ちょっと戸惑います(^^;;
by 風来鶏 (2014-04-19 14:26) 

路渡カッパ

★駅員3さん、ありがとうございます。
ルーツなのかどうか、探りたかったのですが情報を得ることができませんでしたw
上方と江戸、以前特集されてましたよね。勉強になりました。
日本の児童教育は世界水準をはるかに上回っていたようですね♪

★風来鶏さん、ありがとうございます。
そんな換算になりますか!なるほど、大大名以上の贅沢三昧できたはずですね。
ジェット機だとカメラの連写機能必須ですね。(^_^ゞ

by 路渡カッパ (2014-04-19 15:58) 

すー

おはようございます

何回か、ここ経由で石清水八幡宮さんの山頂まで歩いたことが・・・
by すー (2014-04-20 05:11) 

路渡カッパ

★すーさん、こんばんは。
ここ経由で石清水八幡宮だと、かなりの山道。
それとも「こもれびルート」とかかな?
いずれにしろ健脚のすーさんだったら朝飯前ですよね♪(^_-)
by 路渡カッパ (2014-04-20 22:25) 

空の Ray

お車の 後ろ姿・・・

    あれ?と思ったら  もしや お仲間かもしれません^m^
by 空の Ray (2014-04-21 00:29) 

sig

こんばんは。
関東のケーブルカーはたいてい急坂にレールを敷いたものですが、男山ケーブルかーの鉄橋はすごいですね。乗ったら空中ケーブルカー同様でしょうね。
by sig (2014-04-21 19:14) 

路渡カッパ

★空のReyさん、初めまして。
ん?お仲間・・・ロド乗りなんでしょうか?
私のgooブログのタイトルは「カッパのロードスター」
カテゴリーで「ぽか〜んの集い」を見ていただければ、お仲間がいっぱい出てきますよ♪(^_-)

★sigさん、こんばんは。
ここだけ深い谷を渡るため、橋脚が設けられています。
紅葉の時期に乗った事があるのですが、さすがにここはちょっとスリルが・・・
でも一瞬でしたけどね。(^_^ゞ

by 路渡カッパ (2014-04-21 22:31) 

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