長命寺あれこれ [西国三十三所巡礼]
西国観音霊場31番札所、長命寺の後編です。
それほど広い境内ではありませんが、檜皮葺(ひわだぶき)の屋根が織りなす
整った伽藍配置が美しいお寺です。
そして派手な朱塗りではなく、弁柄かと思われる酸化鉄の錆赤色の塗りは
重厚さを醸しています。
弁柄(ベンガラ)塗と言えば、奈良や京都の町家。特に京都の花街のイメージ?
インドのベンガル地方のものを輸入していたので、この名がついたようです。
オランダ語でもBengalaと言うのは、日本語が伝わったのかな?
ちなみに、このお寺のある近江八幡の特産品に「赤コンニャク」がありますが
あの赤も酸化鉄の赤ですね。
「護摩堂」(重文)
「三重塔」(重文)
三重塔側から見た本堂です。
本堂の正面?入口側から見たところです。手前は三仏堂。
本堂と三仏堂を繋ぐ渡り廊。
ちょっとした風情を感じますね、このあたりの美意識も高いです。
「三仏堂」
三仏堂には薬師如来・阿弥陀如来・釈迦如来の三尊が安置されています。
「護法権現社拝殿」も三仏堂と渡り廊で繋がっています。
「護法権現社本殿」
拝殿の奥には本殿がありますが、意外と簡素なものでした。
長命寺の護法神として開山の祖「武内宿禰」が祀られています。
仏教寺的には「開山堂」ですね。
奥の扉?には、こんな木彫が・・・開山の物語を表したものでしょうかね?
「三仏堂」その奥に「護法権現社拝殿」
一段高くなった先に「鐘楼」と「如法行堂」
如法行堂には勝運将軍地蔵尊・福徳庚申尊・知恵文殊菩薩が祀られています。
真ん中の小さな窓から覗けば見られます。
「如法行堂」
「鐘楼」(重文)
鐘楼は中に入れます。「鐘を撞くな」とは書いてなかったので・・・ひと撞き♪
構造上、頭の真上で鳴り響きます・・・脳みそが揺れました。ノ(>。☆)ノ
くれぐれも思いっ切り撞くのは自重しましょうwww
「拕柷尼天尊(だきにてんそん)」(稲荷大明神)
何かメタリックな感じがしたので、石段を上って間近で見てみると・・・
檜皮葺きの屋根に夥しい1円玉が!
誰が始めたものか、こういう手のものをよく見ますねぃ。
手といえば・・・
よりによって本堂の白壁に、こちらも誰が始めたものか朱印の手形が無数に。
本堂は重要文化財ですから、立派な犯罪ですね。指紋まで残して・・・
↑こちらはちょっと許したくなる。
何かなと思ったら、石仏さんの頭にペコちゃんが乗ってました・・・(^_^ゞ
境内をうろうろ歩いていると、琵琶湖が見えるスポットが何ヶ所かあります。
美しい琵琶湖の夕日が見られることでも有名。
境内の西の端になるでしょうか、「太郎坊大権現拝殿」があり、
ちょうどよい展望所にもなっています。
このお寺の直ぐ近くには「シャーレ水ヶ浜」っておすすめカフェも。
「長命寺港」
レジャーボートが行き交ってます。
手持ち2400mmのSX50HSの出番です!原寸サイズだと乗っている人の表情まで。
これまた気持ち良さそう♪
ウルトラライトプレーンってやつですかね。そう言えばここの近くに
フライトスクールとかの拠点があると聞いていましたが・・・
ジブリ映画『風立ちぬ』を見てから飛ぶのもイイかもね♪
「太郎坊権現社」
ここにもこんな木彫がありました。太郎坊の修業の様子でしょうか?
太郎坊とは、長命寺の修行僧で空を飛んだり、風雨を呼ぶ霊力を身につけ、
後に京都の愛宕山に移り住んだと伝えられています。
愛宕山では、太郎坊を神として信仰し、大天狗と呼ばれるようになりました。
長命寺には巨石がいくつかあり、それぞれに逸話があるようです。
「飛来石」(太郎坊権現社の上)
修行を極めた太郎坊が長命寺を懐かしく思い、京都の愛宕山からここまで
飛ばしてきたものと伝えられています。
「六処権現影向石」(本堂のすぐ裏手)
武内宿禰がここに祈りを捧げて、三百歳の長寿を全うした言い伝えが
残されている、天地四方を照す岩だそうです。
今にも落ちそうなんですけど・・・
「修多羅岩」(鐘楼の裏手)
仏教用語で「天地開闢 天下大平 子孫繁栄」の意味だとか。
武内宿禰の御神体とされているそうです。
何かとても気になる飾り瓦。
三重塔へ上る石段の下の屋根にありました。
近江八幡と言えば、伝統工芸品として八幡瓦が有名。これがそうなのかは
分りませんが・・・
長命寺はまた、紫陽花の寺としても有名。5月半ばにはイベントもあったようです。
季節が合えば綺麗だったでしょうね。
何故か枯れ紫陽花、侘び紫陽花にも風情を感じてしまう私ですが・・・
2013.8/4、長命寺にて。
それほど広い境内ではありませんが、檜皮葺(ひわだぶき)の屋根が織りなす
整った伽藍配置が美しいお寺です。
そして派手な朱塗りではなく、弁柄かと思われる酸化鉄の錆赤色の塗りは
重厚さを醸しています。
弁柄(ベンガラ)塗と言えば、奈良や京都の町家。特に京都の花街のイメージ?
インドのベンガル地方のものを輸入していたので、この名がついたようです。
オランダ語でもBengalaと言うのは、日本語が伝わったのかな?
ちなみに、このお寺のある近江八幡の特産品に「赤コンニャク」がありますが
あの赤も酸化鉄の赤ですね。
「護摩堂」(重文)
「三重塔」(重文)
三重塔側から見た本堂です。
本堂の正面?入口側から見たところです。手前は三仏堂。
本堂と三仏堂を繋ぐ渡り廊。
ちょっとした風情を感じますね、このあたりの美意識も高いです。
「三仏堂」
三仏堂には薬師如来・阿弥陀如来・釈迦如来の三尊が安置されています。
「護法権現社拝殿」も三仏堂と渡り廊で繋がっています。
「護法権現社本殿」
拝殿の奥には本殿がありますが、意外と簡素なものでした。
長命寺の護法神として開山の祖「武内宿禰」が祀られています。
仏教寺的には「開山堂」ですね。
奥の扉?には、こんな木彫が・・・開山の物語を表したものでしょうかね?
「三仏堂」その奥に「護法権現社拝殿」
一段高くなった先に「鐘楼」と「如法行堂」
如法行堂には勝運将軍地蔵尊・福徳庚申尊・知恵文殊菩薩が祀られています。
真ん中の小さな窓から覗けば見られます。
「如法行堂」
「鐘楼」(重文)
鐘楼は中に入れます。「鐘を撞くな」とは書いてなかったので・・・ひと撞き♪
構造上、頭の真上で鳴り響きます・・・脳みそが揺れました。ノ(>。☆)ノ
くれぐれも思いっ切り撞くのは自重しましょうwww
「拕柷尼天尊(だきにてんそん)」(稲荷大明神)
何かメタリックな感じがしたので、石段を上って間近で見てみると・・・
檜皮葺きの屋根に夥しい1円玉が!
誰が始めたものか、こういう手のものをよく見ますねぃ。
手といえば・・・
よりによって本堂の白壁に、こちらも誰が始めたものか朱印の手形が無数に。
本堂は重要文化財ですから、立派な犯罪ですね。指紋まで残して・・・
↑こちらはちょっと許したくなる。
何かなと思ったら、石仏さんの頭にペコちゃんが乗ってました・・・(^_^ゞ
境内をうろうろ歩いていると、琵琶湖が見えるスポットが何ヶ所かあります。
美しい琵琶湖の夕日が見られることでも有名。
境内の西の端になるでしょうか、「太郎坊大権現拝殿」があり、
ちょうどよい展望所にもなっています。
このお寺の直ぐ近くには「シャーレ水ヶ浜」っておすすめカフェも。
「長命寺港」
レジャーボートが行き交ってます。
手持ち2400mmのSX50HSの出番です!原寸サイズだと乗っている人の表情まで。
これまた気持ち良さそう♪
ウルトラライトプレーンってやつですかね。そう言えばここの近くに
フライトスクールとかの拠点があると聞いていましたが・・・
ジブリ映画『風立ちぬ』を見てから飛ぶのもイイかもね♪
「太郎坊権現社」
ここにもこんな木彫がありました。太郎坊の修業の様子でしょうか?
太郎坊とは、長命寺の修行僧で空を飛んだり、風雨を呼ぶ霊力を身につけ、
後に京都の愛宕山に移り住んだと伝えられています。
愛宕山では、太郎坊を神として信仰し、大天狗と呼ばれるようになりました。
長命寺には巨石がいくつかあり、それぞれに逸話があるようです。
「飛来石」(太郎坊権現社の上)
修行を極めた太郎坊が長命寺を懐かしく思い、京都の愛宕山からここまで
飛ばしてきたものと伝えられています。
「六処権現影向石」(本堂のすぐ裏手)
武内宿禰がここに祈りを捧げて、三百歳の長寿を全うした言い伝えが
残されている、天地四方を照す岩だそうです。
今にも落ちそうなんですけど・・・
「修多羅岩」(鐘楼の裏手)
仏教用語で「天地開闢 天下大平 子孫繁栄」の意味だとか。
武内宿禰の御神体とされているそうです。
何かとても気になる飾り瓦。
三重塔へ上る石段の下の屋根にありました。
近江八幡と言えば、伝統工芸品として八幡瓦が有名。これがそうなのかは
分りませんが・・・
長命寺はまた、紫陽花の寺としても有名。5月半ばにはイベントもあったようです。
季節が合えば綺麗だったでしょうね。
何故か枯れ紫陽花、侘び紫陽花にも風情を感じてしまう私ですが・・・
2013.8/4、長命寺にて。
カッパのロードスター
寺院へ参詣できませんが、涼しくなれば近江八幡にも行きたいです(*^。^*)
by ヒロシ (2013-08-13 20:40)
★ヒロシさん、ありがとうございます。
近江八幡も見どころが沢山ありますね、今は暑いだろうけど涼しくなればぜひ。
私は次ぎも湖東、少し内陸ですが安土の方なので、まだ行けてないところを回ってみたいです。(^_-)v
by 路渡カッパ (2013-08-13 22:48)
京都の愛宕山からここまで飛ばしてきたもの・・・テレポーテーションを使ったのですね^^
by 風来鶏 (2013-08-14 00:21)
三仏堂、拝殿、鐘楼、そして細やかな造形物に大岩・・・。前後編で長命寺の見どころをたっぷりと拝見させていただきました。そして出ました2400mm。バッチリですね。実はここだけの話、PANAが今月22日発売のDMC-FZ70というデジカメのモニターに当たりまして、4万円ほどのモニター価格で購入しました。いつ届くか、心待ちにしているところです。
by sig (2013-08-14 00:50)
おはようございます。
お参りの人がするお賽銭のマナーはよくないですね。
叱枳尼天がほんとうにいたら怒るでしょうね。結構キツイ存在ですから。落書きも当然だめ。手形は悶絶した跡かもね。
by 京男 (2013-08-14 07:33)
★風来鶏さん、ありがとうございます。
昔は修業して超能力を得た人が居るのかな?
似たような話しは他でもよくありますね。(゚ε゜;)
★sigさん、ありがとうございます。
ここの建物群はよく整って、全体も綺麗でした。ここまでコーディネートされた伽藍は少ないです。
エッ!モニター当選、おめでとうございます♪イイですね、外れた話しはよく聞きますが、当ったというのは珍しい。届くのが楽しみですね、広角も強力、レンズも明るいので興味津々です。
★京男さん、おはようございます。
お寺に行って、ご利益を求め過ぎですね!神社じゃないんだから、参拝者ももう少し精神的な部分を・・・
壁の手形、朱色なんでまさにホラーですな!(+_+)
by 路渡カッパ (2013-08-14 08:51)
Amazonより1000円しか安くないですね。PANAもよく心得ていますね。先日初めてAmazonでPANAの3Dカメラを買ったのですが、12000円。登場した時は高価でしたが、3Dが下火になって売れ残り処分のようです。でも、デジカメ、動画機能はバッチリなので満足です。
by sig (2013-08-14 10:14)
★sigさん、ありがとうございます。
あらら、PANAもショボイですね!(^_^ゞ
デジタルもの、カメラ関係の買い時は難しいですね、あっと言う間に半額以下になることもあれば、同じシリーズのものでも新機種より古い方が高かったりね。
そう言えば3Dは下火なのかな、あまりウリにしなくなりましたね。
by 路渡カッパ (2013-08-14 12:09)
西国33観音巡りで以前に、訪ねたことがありますが、
ブログ拝見して、多くのお堂を思い出しました。
急な石段だけは、息が切れたので、よく覚えています。
by kohtyan (2013-08-14 15:45)
路渡カッパさんは フットワークが軽いですね!
ここから見る夕陽は素敵でしょうね、カフェも気になります、行ってみたいです♪
by aya (2013-08-14 16:37)
★kohtyanさん、ありがとうございます。
大きくは無いですが、伽藍は整っていますね。
石段上られましたか!808段はかなりキツイでしょうね。
ビルにしたら30階分くらいかな・・・(^_^ゞ
★ayaさん、ありがとうございます。
夕陽、湖面も赤く染まって綺麗でしょうね。
カフェは湖面に突き出したテラスがあり、そこからの夕陽も綺麗ですよ♪
by 路渡カッパ (2013-08-14 20:00)
茅葺屋根の一円玉、刺さっているのかな?すごい数ですね~。
かと思えばペコちゃんが意外な場所に(笑)。
それにしても凄い望遠ですね。。
by ANIKI (2013-08-15 16:38)
★ANIKIさん、ありがとうございます。
どういうつもりなんでしょうね、あまり頂けない民間風習?
扱いが間違ってる気がします。ま、ペコちゃんはカワイイ冗談ってことに。(^_^ゞ
2400mmの威力は凄いですよ。肉眼では小さな点でも結構見える!しかも動いている割には鮮明でしょ。
by 路渡カッパ (2013-08-16 19:35)
石仏さまの頭のうえにちょこんと乗ってるペコちゃん
シックな色合いですね、溶け込んでます
左側の写真のしゃちほこ(?)の顔は、どう見てもワニです
by はなだ雲 (2013-08-17 12:07)
★はなだ雲さん、ありがとうございます。
ペコちゃん、変った衣装ですね。忍者バージョンかとも思いました。違うようですが。(^_^ゞ
しゃちほこ、よく見るとカワイイ感じにも見えますね♪
by 路渡カッパ (2013-08-17 15:41)