西国三十三所巡礼 第三十一番札所 姨綺耶山 長命寺 [西国三十三所巡礼]
琵琶湖畔、と言ってもかなり山を登る健康長寿のお寺、その名も「長命寺」。
西国観音霊場巡りも、あと3つ。
第三十一番札所は『姨綺耶山 長命寺(いきなさん ちょうめいじ)』です。
寺名の由来はかなり古く、聖徳太子が開基した数百年前、景行天皇の御代に
武内宿禰(たけうちのすくね)が当山に登った際、柳の巨木を見つけ
「寿命長遠諸願成就」と彫りつけ長命を祈った。その霊験あって三百歳もの
寿命を保ち五朝に仕える長寿の大臣として大きな功績を残したといわれている。
その後、この地を訪れた太子はこの木に観音を感得し、三尊をつくらせ、
伽藍を建立し「寿命長遠」より長命寺と名づけたそうです。
「長命寺」の名に相応しく?石碑の土台は亀さんです。
標高333mの奥島山にあるお寺ですので、もちろん長い石段上りが待っています。
琵琶湖畔から続く808段の険しい石段。健康には良いのかな?しかし、
長いといってもほどがある。この日も暑かったし・・・と言い訳を考えながら
途中の駐車場までクルマで上がりました。(^_^ゞ
下を見れば延々と石段、1kmほどあるそうです。(写真左)
駐車場からだと残り100段余り。貧脚の私でもこれなら何とかなります。(右)
「山門」
駐車場からは直ぐに山門が見えますが、本堂へはもうひと息石段を登らないと
「手水舎」
手水舎の奥にはお地藏さんが並んでます。向いには書院が建っていました。
この先に本堂が見えますが、湖畔から808段の石段を登って来られた方は
やっとの思い?感動するでしょうね。
「?」
石灯籠とお堂がありましたが、札の文字が読めません。これより先に三重塔が。
「三重塔」(重文)
「閼伽井堂(あかいどう)」
中は井戸です。東大寺二月堂にも「閼伽井屋」がありましたね、御水取りの
御香水を汲む井戸でした。閼伽(あか)とは梵語のアルガの音写で水のこと。
英語のアクアと同じ語源だそうです。
「瓦?」
本堂前の広場に展示されていました。創建当時の瓦とかでしょうか?
ここからも琵琶湖が眺望できます。
白洲正子著「近江山河抄」には、近江の中でどこが一番美しいかと聞かれたら、
私は長命寺のあたりと答えるであろう。と書かれています。
「本堂」(重文)
創建は619年とかなり古いですが、1516年に戦火に遭い、伽藍の殆どを焼失。
現存する建造物は1521-1614年にかけて再建されたものといわれています。
本堂は間口、奥行きともに12間4面の単層入母屋造りで檜皮葺きの
天台様式。三重塔と同様、渋い色合いの朱塗りが重厚で味わい深いです。
「賓頭盧尊者」 「釈迦像」
びんずるさんは撫で仏とされ、気になる部分を撫でるとご利益があるとか、
ここの賓頭盧さんは顔ばかり撫でられたのか・・・のっぺらぼう状態w
「本堂 拝所」
ご本尊は「千手十一面聖観世音菩薩三尊一体」、千手観音、十一面観音、
聖観音の3体とされている。本堂内陣の厨子に安置され、いずれも秘仏です。
「金剛力士像」
外陣の両側に置かれています。仁王門が無い代わりでしょうか。
ん、覗き込んで写真を?
撮影禁止されていないので、私もo[◎]_- )パチリ
秘仏であるご本尊は奥の厨子の中ですが、代わりのお前立ちご本尊のお姿を。
本堂からも琵琶湖が眺められるよう縁が設けられています。
長い石段を登ってきた甲斐があるってものです。私はラクしましたが(^_^ゞ
今回はここまで、後編へとつづく・・・
2013.8/4、長命寺にて。
○宗派:単立 ○開基:聖徳太子
○御本尊:千手十一面聖観世音菩薩三尊一体 ○創建:推古天皇27(619)年
御詠歌「八千年や 柳に長き 命寺運ぶ歩みの かざしなるらん」
西国観音霊場巡りも、あと3つ。
第三十一番札所は『姨綺耶山 長命寺(いきなさん ちょうめいじ)』です。
寺名の由来はかなり古く、聖徳太子が開基した数百年前、景行天皇の御代に
武内宿禰(たけうちのすくね)が当山に登った際、柳の巨木を見つけ
「寿命長遠諸願成就」と彫りつけ長命を祈った。その霊験あって三百歳もの
寿命を保ち五朝に仕える長寿の大臣として大きな功績を残したといわれている。
その後、この地を訪れた太子はこの木に観音を感得し、三尊をつくらせ、
伽藍を建立し「寿命長遠」より長命寺と名づけたそうです。
「長命寺」の名に相応しく?石碑の土台は亀さんです。
標高333mの奥島山にあるお寺ですので、もちろん長い石段上りが待っています。
琵琶湖畔から続く808段の険しい石段。健康には良いのかな?しかし、
長いといってもほどがある。この日も暑かったし・・・と言い訳を考えながら
途中の駐車場までクルマで上がりました。(^_^ゞ
下を見れば延々と石段、1kmほどあるそうです。(写真左)
駐車場からだと残り100段余り。貧脚の私でもこれなら何とかなります。(右)
「山門」
駐車場からは直ぐに山門が見えますが、本堂へはもうひと息石段を登らないと
「手水舎」
手水舎の奥にはお地藏さんが並んでます。向いには書院が建っていました。
この先に本堂が見えますが、湖畔から808段の石段を登って来られた方は
やっとの思い?感動するでしょうね。
「?」
石灯籠とお堂がありましたが、札の文字が読めません。これより先に三重塔が。
「三重塔」(重文)
「閼伽井堂(あかいどう)」
中は井戸です。東大寺二月堂にも「閼伽井屋」がありましたね、御水取りの
御香水を汲む井戸でした。閼伽(あか)とは梵語のアルガの音写で水のこと。
英語のアクアと同じ語源だそうです。
「瓦?」
本堂前の広場に展示されていました。創建当時の瓦とかでしょうか?
ここからも琵琶湖が眺望できます。
白洲正子著「近江山河抄」には、近江の中でどこが一番美しいかと聞かれたら、
私は長命寺のあたりと答えるであろう。と書かれています。
「本堂」(重文)
創建は619年とかなり古いですが、1516年に戦火に遭い、伽藍の殆どを焼失。
現存する建造物は1521-1614年にかけて再建されたものといわれています。
本堂は間口、奥行きともに12間4面の単層入母屋造りで檜皮葺きの
天台様式。三重塔と同様、渋い色合いの朱塗りが重厚で味わい深いです。
「賓頭盧尊者」 「釈迦像」
びんずるさんは撫で仏とされ、気になる部分を撫でるとご利益があるとか、
ここの賓頭盧さんは顔ばかり撫でられたのか・・・のっぺらぼう状態w
「本堂 拝所」
ご本尊は「千手十一面聖観世音菩薩三尊一体」、千手観音、十一面観音、
聖観音の3体とされている。本堂内陣の厨子に安置され、いずれも秘仏です。
「金剛力士像」
外陣の両側に置かれています。仁王門が無い代わりでしょうか。
ん、覗き込んで写真を?
撮影禁止されていないので、私もo[◎]_- )パチリ
秘仏であるご本尊は奥の厨子の中ですが、代わりのお前立ちご本尊のお姿を。
本堂からも琵琶湖が眺められるよう縁が設けられています。
長い石段を登ってきた甲斐があるってものです。私はラクしましたが(^_^ゞ
今回はここまで、後編へとつづく・・・
2013.8/4、長命寺にて。
○宗派:単立 ○開基:聖徳太子
○御本尊:千手十一面聖観世音菩薩三尊一体 ○創建:推古天皇27(619)年
御詠歌「八千年や 柳に長き 命寺運ぶ歩みの かざしなるらん」
カッパのロードスター
亀の形相ものすごく、元気を貰えます。
by 斗夢 (2013-08-11 12:06)
私は随分以前に行きました。また行きたいですね。
by たいちさん (2013-08-11 12:21)
★ 斗夢さん、ありがとうございます。
亀は万年ですもんね!亀の頭だけじゃ変?なんで尻尾も撮りました。(^_^ゞ
by 路渡カッパ (2013-08-11 12:22)
★たいちさん、ありがとうございます。
808段は登られたのでしょうか?
この時期は熱中症で自殺行為?かも。(^_^ゞ
by 路渡カッパ (2013-08-11 12:23)
静岡市内にある、徳川家康公を祀る『久能山東照宮』には、山下にある石鳥居から数えて1,159段の石段数を誇り、「いち(1)いち(1)ご苦(59)労さん」と呼ばれています^^
でも、私も下から登ったことはなく、日本平山頂にあるロープウェイで参拝しました^^;)
by 風来鶏 (2013-08-11 13:28)
画像を見て、参詣したつもりになってます(^^ゞ
琵琶湖湖畔への散歩、暑さに負けて今夏は行けませんでした・・・
by ヒロシ (2013-08-11 16:04)
医師団(upしてから読み直してビックリ。「石段」のつもりでした)は急勾配にみえますが、琵琶湖を見事に展望できるすばらしいところですね。
「閼伽(あか)とは・・・英語のアクア」とは驚きました。もちろん英語の方が後だと思うのですが、どう伝わったものでしょうね。
あと二寺ですか。全コースをまとめて、写真と紀行文による旅の案内書がまとまりますそうですね。
by sig (2013-08-11 16:40)
★風来鶏さん、ありがとうございます。
ここも多い方ですが、上には上があるものですね!
日本一の石段は熊本県釈迦院の3,333段だそうです。考えられませんねぃ。
ここも境内の石段を含めると、1,000段を越えるかも知れません。
お年寄りには辛いかと思うと、お年寄りに限って石段を登られているような・・・(^_^ゞ
★ヒロシさん、ありがとうございます。
西国三十三所巡り、いよいよ終盤です。結願までお付き合いくださいませ。
今日の京都は39度に達したとか、とても外に出る気になれません・・・(/・。\)
★sigさん、ありがとうございます。
日本語変換は駄洒落の天才ですね♪
ギリシャ語ならいざ知らず、サンスクリット語が英語の語源というのは珍しいですね。
番外も含めるともう34ヶ所行きました。カテゴリーは37件、いかにだらだら書いているかですね・・・(^_^ゞ
by 路渡カッパ (2013-08-11 17:46)
おはようございます
この暑さ・猛暑の中で808段は逆に健康を害するかも?
こんな立派なお寺さんが、知りませんでした。
by すー (2013-08-12 04:40)
おはようございます。
これだけ階段を登れたら長命になれると思う。
いまの私は絶対無理。(自慢じゃないけど)
by 京男 (2013-08-12 08:00)
★すーさん、おはようございます。
808段は全国的にも多い方でしょうね、真夏の巡礼は大変だと思います。
楽しちゃご利益も・・・ってことでしょうかね。(^_^ゞ
★京男さん、おはようございます。
この長い石段は見るだけで、フーッ!ってなります。
昔は駐車場も無かっただろうから、参拝者は皆この石段を・・・元気だったんですね。
by 路渡カッパ (2013-08-12 10:19)
路渡さ〜ん、いつもコメント出来ず申し訳ございません。
今日は既に見抜かれていますので何も言えません・・・
でも自分では全然変わっていないと思い・・・ハイッ!
by Hide (2013-08-12 18:52)
★Hideさん、ありがとうございます。
実は私も、高校時代の仲間の中では一番変ってなかった!
と、思ってますです。(^_^ゞ
by 路渡カッパ (2013-08-12 22:16)
長命寺を背負ってるカメさん、歯を食いしばってがんばってる^^
そのお顔を見てるだけで有難いです
琵琶湖の風が吹き抜けるお堂がなんとも涼しげで、気持ちよさそう♪
by はなだ雲 (2013-08-17 11:55)
★はなだ雲さん、ありがとうございます。
亀は長寿のシンボルだからでしょうが、辛い仕事を請け負ったものです。(^_^ゞ
確かに風が通る場所は涼しかったのですが、境内も石段だらけ、ヒーヒー、フーッ!ものでした。
by 路渡カッパ (2013-08-17 15:32)